乳幼児教育、漢字絵本のインターアクトコーポレーション
第12回 針
ママ:たっくんの穴あき靴下が元気になりました〜。
たっくん:わあ!ママは魔法使いなの?あっという間に元通りだ!
ママ:あらたっくん、見ていたの?お裁縫箱には触らないでね。
針や鋏が入っていてあぶないからね。
たっくん:「はり」…って「針」この漢字だ!一寸法師が持ってたものだ!
ねえママ、針ってどうしてこんな形の漢字なのかな〜?
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「針」といえば、お裁縫や釣り、病院と様々なところで活躍している道具ですね。
針という漢字は「金」と「十」を合わせた、形声文字です。
「金」には金属の形を表すものと、
笠の部分「すっぽり覆う様子」
王の部分「土地の神を祭るために柱状に固めた土」
「十」は「はり」の形を表したものなんだそうです!
これらを全部集めたのが「針」という漢字なんですよ〜!
「金」単体の場合、土の中に金属があることを表した漢字なんだそうです。
「針」の金偏とは表しているものが少し違いますね。
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たっくん:1つの漢字なのに、こんなに意味があるんだね〜
そういえば、この前ママ壊れた針さん持って、神社に行ってたけど何をしてきたの?
ママ:あれは「針供養」っていうのよ。
2月8日(12月8日のところもあります)に
曲がったり折れたり錆びてしまった縫い針を神社で供養して、
お裁縫が上手になりますようにってお祈りする行事なのよ。
たっくん:そうなんだ!ぼくもママみたいにお裁縫ができるようになりたいな!
ママ:たっくんがもう少し大きくなったら教えてあげるわね。
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たっくんのちょこっと諺
【針】を使った諺
『石に針』:効き目のないこと
硬い石に針を刺しても何も効果がないっていうところからできたんだって!
『今日の一針、明日の十針』:今日できることを明日に回すとより大変になる
今日のほころびなら一針縫えば直るけど、後々に伸ばすとほころびが大きくなって
十針も縫わなくちゃいけなくなるってことなんだって!
『棒ほど願って針ほど叶う』:望みは大きくても、実際はほんのちょっとしか叶わない
世の中はうまくいかないっていうのと、願いが叶うのはちょっとだから、もっと大きい望みを持とう!っていう2つの意味があるんだって!
針は、小さい という意味で使われることが多いみたいだね!
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